バリウム検診での放射線被爆量について

バリウム検診での放射線被爆量について

バリウム検査は、X線を吸収するバリウムという白い液体を飲むことで、バリウムが胃や腸の壁に広がって表面の様子をX線撮影で映し出すことができます。カメラを体の中に入れなくても、ポリープや潰瘍があれわかるので、治療に役立つ検査ですがX線撮影をするということは、放射線被被爆を避けることができません。

 

では、どのくらいの放射線被爆量になるのかというと通常の胸部X線検査の場合には、0.06mSV(ミリシーベルト)であるのに対して、胃のバリウム検査では15msvから20msvくらいになることがあります。つまり、胸部X線検査の150倍から200倍もの放射線を浴びます。なぜ、それほどの違いが出るのかというと、胸部の撮影は1旬で終わりますが、バリウム検査は時間を掛けて調べていきその間はずっと放射線を浴び続けるからです。

 

放射線は自然の中にもあり、普通に暮らしている人が1年間に浴びる量は世界平均2.4msvとされています。そして仕事で放射線に関わる仕事についている人でも、1年間に50msvを超えてはいけないという規制があります。このことから、1回のバリウム検査での放射線被爆量がかなり高いということがわかります。

 

放射線に被爆すれば当然のことながら発がんリスクは高くなります。それで胃がんの早期発見ができるならば、まだいいのですが胃カメラや大腸カメラのほうが詳しく調べられ早期発見しやすいです。こういうことから、バリウム検査を行っているのは先進国ではほぼ日本だけというのが実情です。

 

ではバリウム検査をおこなうことは本当に危険なのかというと、毎年行う健康診断の中に組み込まれているならば、検査を繰り返すごとに確実に発がんリスクが高まります。放射線を浴びることで少しずつDNAは傷ついていきますから、修復する過程でがん細胞が生まれる危険があるからです。そういうことからバリウム検査の実施を取りやめる健保組合等が増えてきています。

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